キーエンス40歳年収がすごすぎ!高い理由は?どんな会社?
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2014年10月15日。東洋経済オンラインが、最新の有価証券報告書データから40歳の平均年収ランキングを発表しました。
金融、商社、テレビ業界を抑え、堂々の1位を獲得した会社が株式会社キーエンスです。
驚愕の営業成績を有するキーエンスですが、一体どんな会社なのでしょうか?なぜこんなにも高い年収を得られるのでしょうか?
気になりませんか?
私は気になります!!笑
本日、東洋経済オンラインが、最新版!「40歳年収が高い会社」トップ300を発表しました。
上場企業約3500社を対象にした40歳の平均年収ランキングです。
ランキング第1位は、なんと1,662万を弾き出したキーエンス!
(会社全体の平均年収は1,440万です。いや、これでも十分すごすぎ!w)
※ちなみに、40歳平均年収の1位~50位は以下の通りです。
(引用元:東洋経済オンライン)
みなさん、キーエンスという名前を今まで耳にしたことありますか?
全く知らなかった方、名前は知っているけどどんな会社か知らないという方。
一緒に、このキーエンスの平均年収の高さの秘密に迫ってみませんか?
では、行きましょう!
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キーエンスとは?
まずは、公式HPの会社概要を見てみましょう!
設立は、1974年5月27日。今から40年前になります。
本社は、大阪市東淀川区です。
実は、私7年ほど前に1度キーエンスの本社に行っています。
何でかって?
そりゃ、就活ですよ!!
結果については、お察しください!!笑
はい、戻りますw
事業内容を見ると、センサや機器というワードが目に入りますね。
キーエンスは1974年の会社設立以来、FA(ファクトリー・オートメーション)用センサをはじめとする高付加価値製品を通じて、
生産現場の生産性・品質向上に貢献して参りました。自動車、半導体、電子・電気機器、通信、機械、化学、薬品、食品など、
製造業のあらゆる分野において20万社以上のお客様にお取引いただいております。
と公式HPにもある通り、キーエンスは、ファクトリー・オートメーション総合メーカなのです。
さまざまなものづくり業界の生産現場を自動化する機器を専門としている会社ですね。
自動化されることで、人件費削減・生産性向上・品質担保に大きく寄与するため、製造業界において自動化という考えは切っても切れない関係なのです。
平均年収が高い理由
さて、なぜ機器製造メーカのキーエンスがこれほどまでに高い平均年収を弾き出せるのでしょうか?
その理由を見て行きましょう。
就活用サイトのQAに答えが?
キーエンスには独自の就活生用サイトがあります。それがこちらです。
ここのよくある質問にズバリありました。
Q17.平均年収が高いのはなぜですか?
やっぱり、就活生も気になりますよね。さて気になる回答はこちら。
キーエンスが高年収なのは、それを実現できるだけの好業績をあげていることと経営方針として
利益を社員に還元しようという考え方があるからです。
実際に基本給を基準にした賞与とは別に、連結営業利益の一定割合を社員に支給する制度
(業績賞与)があります。
好業績の理由については、もちろん社員の頑張りもありますが、それに加えてその頑張りを活かす
優れたビジネスモデルがあることを理解しておいてください。
また、高年収を実現し社員のモチベーションがアップすることで、更なる好業績につなげることも
意図しています。
なるほど。みなさんどう思いますか?
私の正直な意見は、「いやだから、その好業績をあげられる理由を知りたいっす!」でした。笑
別のデータからもう少し考察してみましょう。
同社公式HPの経営情報ページを見ると、連結経営指標として平成26年3月期のデータを見ることができます。
これを見て、個人的には非常に特筆すべき内容が3つあると思います。
借入金0円!?
いわゆる、無借金経営ですね。
銀行からの借り入れや社債などが一切ないということです。
これはかなり珍しいと思います。
自己資本比率93%超え!?
会社の総資産に対して、他人資産を除いた分が自己資本比率です。
この率が高ければ高いほど、会社として安全性が高いと評価されます。
その率がなんと90%以上!!
まぁ、この数字は、借入金が0円なので自ずとそうなるのですが、それにしてもすごいですね。
驚愕の営業利益率
営業利益率が49.3%って何なんすか・・・。
この数値が好業績を収めることができている理由の1つになっているのではないでしょうか?
営業利益が高い理由
ファブレス企業
キーエンスは、あの有名なアップル社と同じく、工場を持たないファブレス企業です。
要は、製造は他にまかせて自分たちは、企画、営業、開発に専念して仕事します!っていう企業ですね。
つまり、他を凌ぐ卓越したアイディアやある分野に特化したスペシャリストが多数いるような場合は、それだけで
自ら市場を創造できちゃいます。
キーエンスが世にない商品をバンバン創り出している理由もここにあるのかもしれません。
自分で市場を創る=製品価格を決めるのも自分
市場を創りだすことができれば、競合他社なんて考える必要はありません。
その時点で既に、大きな差別化が生まれているため不要な価格ダウンなどをする必要がないのです。
そして、製品を買う顧客も比較のしようがないため、値引き交渉のテーブルに載せるネタもなくただ納得するしかないんですよね。
現に、キーエンスはカタログプライスから値引きをしない「コンサルティング営業」をしていますからね。
まとめ
平均年収が高い理由を、新卒生用サイトで「好業績を納められているから」と回答したキーエンス。
好業績の秘密は、無借金経営、自己資本比率90%超えという盤石で安定した経営地盤の元、
ファブレス企業として世にない商品を次々と生み出し、自ら市場を創り出すことで製品価格を自ら設定することができ、
それが、営業利益率49%という数字に繋がっているのではないでしょうか?
これらが、キーエンスが高い業績を上げることができる理由であり、それが社員に還元された結果の平均年収のあの値なのではないでしょうか?
あくまでも私個人の考えなので、へーそういう考えもあるんだーくらいの感じで聞いてもらえたら幸いです!
記事公開日:2014年10月15日
最終更新日:2014年10月30日
カテゴリー:ビジネス・学習